制作日記ブログ

【感想】Kさん

Kさん、商品ページへの(DVD感想)コメントありがとうございました。

個人的にはバックの方でずっとなんか鳴ってる感があって、聞き取ろうとするとわからなくなる猥雑な音達がすごく好きです。

音に関しては、もっとねちねちやる予定でしたが、絵がおすとその分音にしわ寄せがいっちゃおうので、この程度でやめておくことにしました。なので、シーン毎にクオリティの差とかもあって恐縮です。が、結構小ネタも仕込んであるのでお暇な方は解析したくなるのをグッとこらえつつ、ぼんやり漫然と聞いて下さい。


それから、WEB隊長から同コメント機能に不具合あったかも...けどなおった、と連絡あったので、もしそんな感じで書き込めてない方がいらっしゃいましたら再チャレンジしてみてください。

ひょっとすると不具合で書き込めなかったのかもしれない。

今日、はじめから入力欄が表示されてるように変え、CAPTCHAも外したんですが、ひょっとするといままでCAPTCHAがうまく動作していなかった(書き込もうとして書き込めなかったひとがいた)かもしれないです。

【如是我聞】護法少女ソワカちゃん

唐突ですが「護法少女ソワカちゃん」を推します。

恐らくうちの「不思議の国とアリス」好きな人は「ソワカちゃん」好きなんじゃないかなと思います(その逆は結構ヒット率下がる気がするのでガッカリですが...)ので、未見の方は是非どうぞ。というか、80年代臭というか、ニューウェーブ(含むニューアカ)臭が(ネタの面のみならず、作品を作る上での立ち位置とか身のこなしとかその辺にも、というかその辺にこそ)プンプンします。作者は間違いなく同世代です。スキゾキッズです。さらには(題名通り)基本が仏教ネタなので個人的にツボはまりまくりです。面白いです。

作者によるブログ逆転写無縁仏
作者インタビュー
まとめサイトソワカちゃん疏鈔
護法少女ソワカちゃん上映イベント特設サイト

基本的な説明をするのは面倒なので、その辺はまとめサイトソワカちゃん疏鈔でもご覧下さい。ニコニコ動画での不定期連載(?)という形式ですが、全部YouTubeにもあるのでニコ動アカウント無くても大丈夫です。コメント無い分見やすいかも。ところで個人的にはニコニコ動画のコメントは「ロッキーホラーショー上映時にスクリーンの前で寸劇やってる人たち」と同じくらい邪魔だと思います。(どちらもその存在意義は認めますけど。)それはさておき、個人的感想のディスクール・断章。

へなちょこの絵、へなちょこのアニメーションとして世間的には認識されているようですが、(そろそろ勘づいてる人も多い気もしますが)この作者間違いなく絵が上手いです。カット毎のレイアウト(構図)が的確だし、キャラのポージングの(顔も)かき分けがかなりしっかりしてます。アニメも相当上手いです。カット割りやモーションのリズム感というかなんというかが絶品です。で、曲と詩と映像が絶妙なバランスを維持しつつ素っ頓狂なストーリーテリングを展開します。素っ頓狂とはいえ、(キャラの細部のリアクションなど)描写のリアリティがしっかりしているので、生き生きとした理想的なフィクションに仕上がっていると思います。歌詞で繰り返される突然の脱線や失語症もまた会話体のハイパーリアルな描写であり、ジョイスがリアリズムの極みでたどり着いた場所の方を向かっているに違いないと思います。

一番最初のアップされた「オープニング曲」のイントロは「アナーキーインザUK」の引用になっているのですが、まさにかつてそれがロンドンに鳴り響いたのと同じ音色をWEBアニメ界にもたらしたのがこの作品と思います。こんなんだったらオレにもできると皆に思わせながら、その実、誰もこんなものは作れないというところも件のバンドと酷似しています。

作品は引用の織物(テクスト)として成り立っており、「ソワカちゃん」に限らず全ての作品はそのような成り立ちをしているとかどうだとかいうことを言い出すと長くなるのでさておきとして、恐らく作者はかなりの部分デタラメ(無意識、あるいはアーラヤ識、はたまたノリ)で作っているとは思うのですが、観客の多くはパラノと化して元ネタ探しに励んでくれています。うらやましいです。かなり。でも、そういった辺りはほどほどにして現状の己の知識量とあとはアーラヤ識で読み解くのがいいんじゃないかとも思います。あるいは逆にもっと自由にアナグラムとかアクロスティックとかカバラ数秘術とか使って暴走誤読まっしぐらってのもいいですね。

で、上映会やるそうです。大画面で観てどうだという作品ではないと思いますが、成功をお祈りします。少なくとも前出「ロッキーホラーショー上映時に云々」みたいな状態というかノリというかにならないといいですね。(なりそうな予感と要素はあるので、ちょっと心配だったりしますが...まあなったらなったで別にいいんですけど。)


最後に上記イベント特設サイトでの作者さまコメントからの引用

現在の日本社会は格差社会などと呼ばれ、たゆまぬ努力や熱意があっても必ずしも報われることがない、そんな夢のない社会であると指摘する人がいます。また、世界に目を向ければ、常に民族間宗教間の紛争はどこかで起こっており、真の世界平和を実現するためには、解決が不可能と思えるほどの問題が山積しているのが実情です。 私はそんな状況下で少しでもコンビニ弁当とかをおいしく感じてもらいたい、そう考えて「護法少女ソワカちゃん」シリーズを始めました。(太字 引用者)

奇遇ですが、私もかなり近い動機でアニメとか作っています。
というわけで、まったくもって一方的なラブコールで恐縮ですが好きです、かなり。

銀鬼おまけ

銀鬼おまけ、本日発送致しました。
銀鬼コース予約者のみなさま、大変長らくお待たせして申し訳ありませんでした。しばらくしてもお手元に届かない方がいらっしゃいましたらお問い合わせ下さい。

ひとつひとつ手作りの効率悪すぎな逸品です。手作り故にへなちょこなところも多々ありますが、万が一何かの間違いで「不思議の国とアリス」が有名になった折には、かなり自慢できる品となるでしょう。そうなるようにみなさんよろしくお願いいたします。

というわけで、これでやっと予約分すべて発送完了しました。ありがとうございました。

クタクタの身体 トロトロの頭

舞台俳優の熊谷知彦さんが「不思議の国とアリス」感想をブログに書いてくれました。

熊谷知彦さんに関しては公式ブログ「何でもひとり」をご覧下さい。

これはなんなのかな、「喜び」とか「笑い」とか「感動」とかそういうことではなく、「恍惚」なのだろうと思う。
さまざまな色と、形と、音と、グロテスクなキャラクターが“イタイケなアリス”をいじっては消えていく…。僕はそれ以上何も分からなくなっていた。なにせもうトロトロなのである。…思考停止の恍惚。

熊谷さんのブログ記事はこちらです。

これは何というか、もしこのように受け取ってもらうことができた(そういう作品になれた)のなら、それはとてもうれしいのです。(言語活動はもちろん)大脳新皮質の活動を止めて、古い部分の脳の活動を促すこと、あるいは夢、もしくは瞑想、と同じ状態を(見ている人の脳に)作り出すこと。それが密かな目標だったもので。なんてなことは作者がおおっぴらに書かない方がいいんじゃないかとも思いますが、まあとうの昔に作者は死んでいるので読み飛ばしてください。

そして、CGという表現の性質上、いつも「身体」とか「物質」とかにはあこがれと劣等感をいだいているのですが、その辺のスペシャリストであるところの熊谷さんに認めて頂けたのも、なんかとてもうれしい気がします。

検索エンジン

Googleで「不思議の国のアリス DVD」という組み合わせ(←「と」じゃなくて「の」ですよ)で検索したとき、「『不思議の国とアリス』DVD発売」というweb-conte.comの記事が第5位にランクインするという話題は既に同サイト「パチモンとしての『不思議の国とアリス』」という記事で紹介されているのですが、(ちなみに0-1-2.orgも同組み合わせで15位と健闘しています)その他のネタも紹介します。

Googleで「不思議の国のアリス CG」で0-1-2.orgが5位です。web-conte.comは4位です。これまた「パチモン」として頑張っています。

Googleで「CG アリス」で0-1-2.orgが4位です。
ちなみに上位3位まではエロゲー屋の「アリスソフト」さん関連なので一般(18禁じゃない)では1位です。

あんまり検索する機会はないかと思いますが、Googleで「レーモン ルーセル アリス」でこのブログ記事が堂々1位です。「レーモン ルーセル チェス」でも6位です。

Yahooで「日本一重い御輿」では4位です。

大動画上映会

横浜動画倶楽部主催の第26回大動画上映会にて、3時間半の上映枠の内、1時間も占領してしまい恐縮ですが「不思議の国とアリス」フルヴァージョンを上映させてもらえることになりました。DVD等も売る予定です。ちょっと先ですがみなさま予定を空けておいてください。

sunneoさん感想

予約者でもあり、段ボールパッケージ制作にも参加してくれて、マンガも描けば、音楽活動もするsunneoさんから感想が届いたので了解を得て(長いですが全文)公開します。

ご本人は、「公式ブログへアップされた瞬間に、それまで外側にあった私の価値付けは内側に取り込まれる。するとそれはオーディエンスにとって予断となり、客観的価値判断の妨げになる」ので、見終わった人だけごらんください、としたほうがいいんじゃないかというご心配をされているのですが、私は別にどっちでもいいと思いますので、その辺も含めて読む方自身でご自由にどうぞ。

この感想に対して監督からは、
正体不明の作家トマス・ピンチョンに関して一時期流行した「ピンチョン=サリンジャー説」に対するピンチョン自身からのコメント"Not bad, keep trying."(悪くないね、その調子でたのむよ)を引用して贈りたいと思います。

やっぱりおもしろかったです!

イントロの、初見時の私には完全な嫌がらせとして機能したドジソンの「事実の総体は諸事実がどーたら・・・」いうモノローグだか能書きだかが、心地よいオーバーチュアとして響いて、感心しました。ちゃんと語呂よく出来てたんだなあと。BGMも名曲ですよね!本編も試写会よりもいろいろよくなっていて、突然切り替わったようなシークエンスのつなぎ目が、スムースになっていた印象を受けました。ソーセージのとことか、ウシガメの身の上のとことか。実はシネマボカンの時はいろいろ見切り発車だったんですね。

ただ、赤鬼さんたち浮きすぎ(藁)知り合いが出てきて本編と関係なく笑ってしまいました。でも一番笑ったのは「メイキング」だったというのは秘密です。

ところで、ブログの矢島さんの感想をめぐる書き込みを拝読させていただいたのですが・・・。私はカフェスローでのうちゃ会試写会から大喜びしているクチなのですが、世間的な評判はそうでもないんですかねえ?

私はこの作品を最初から「単なるでたらめでくだらないバカ話」の皮をかぶったポストモダン的アート作品だと勝手に解釈して楽しんでいるので、何回見ても気持ちいいです。商業映画のあおり文句的にいうと「めくるめく駄洒落と不条理による言語的思考の解体と、イノセンスの奪還!これぞバーチャル禅問答!!VIVAスキゾキッズ!!!」って感じです。「寒いギャグ」といわれているものは、もともとが笑いを取ることを意図しているのではなく、断片的な単語のスキゾ的再構築を意図しているのだと思っていました。(カフェスローで途方にくれていた観客が面白かったのが思い出されます。)笑えるギャグを挿入すると言語体系破壊という作品全体の意図に反するんだろうなと。

だからターゲットは、すでに「条理」の何たるかを確立した(子供に戻りたい)オトナであって、はなからイノセントなガキめらには必要ないのである。よって三月兎の18禁的デザインはあれでいいんじゃー!!むしろ最高!

そんなわけで、画面で言語体系獲得以前の目に映っていたであろう世界の輝きを表現しなければならなかったのでしょうから、10年の歳月を費やす羽目になるのは必然だったんだろうと思います。ちゃんときらめいていました。画面。

賛否両論ある(?)オチですけど僕には、強い説得力を持って伝わりました。成人の言語体系が解体されて、イノセンスが肥大しすぎると社会に適応できなくなるので、夢落ちで覚醒させられざるを得ないということが、イノセンスの表象としてのアリスの巨大化→世間への迷惑→世間からの排斥というクライマックス一連のプロセスで見事に表現されていたと思います。だから、「落ちていくのは実はドジソンのイノセンス」ってことだと思いました。イノセンスを落っことしたドジソンが、自分が誰にも言葉が通じなくなってしまっているという現状を自覚することで、言語体系全体を象徴している「さくらんぼ」という言葉を思い出してハッピーエンド。素晴らしいです。

ただ、ちなみに私の言語体系をいくらぶっ壊しても出てくるのはアリスじゃなくて、三月兎ばっかり。作ったダンボールパッケージも三月兎ばっかり。だからこそこの作品をフィクションとして楽しめるわけですが。三月兎が巨大化して、自衛隊にカドミウム砲で倒されるなんてオチは嫌だ・・・。

作者であるそうま監督の意図に沿っているのかズレているのかはわかりませんが、「不思議の国とアリス」という作品は私の中でこんな作品として、完成しました。ぜっっったい傑作だと思います。


「ギャグが寒い問題」に関しては、言葉でのギャグ(?)は意図的に寒くしているものがほとんどです。が、身体的スラプスティック的ギャグ(?)はちゃんと笑わせようと思って作ってます。なのでそこが寒かったら本当に寒いということなのでごめんなさい。

外伝

というわけで、DoGA主催の第20回CGアニメコンテストですが入賞は出来ず、選外優秀作枠「外伝」に引っかかりました。しかも「異色作」という括りです。あんまり異色なものを作った覚えはないのですが。で、結局選外なので上映会での上映はないみたいです。入賞作、外伝それぞれDVDも発売されているのですが、本作はそこには短縮版(予告編+お茶会 11分程度)が収録されています。作品紹介ページからコメントが書き込めるようになっていますので、よろしければそちらにも書き込んでやってください。

I AM BUDDHIST,TOO

実は私もBUDDHIST(仏教主義者)です。


SAVE BURMA!



無抵抗の僧侶を威嚇してはならない
無抵抗の僧侶を殴打してはならない
無抵抗の僧侶を投獄してはならない
無抵抗の僧侶を殺害してはならない
彼らは権力の外にいて、
権力とはまったく別の法にのっとって生きているからである

彼らを威嚇し、殴打し、投獄し、殺害することは「別の法を持つもの」への圧倒的な無理解、圧倒的な暴力であり、つまりは他者の破壊である

そして、我々もまた他者なのだ

無抵抗の我々を威嚇してはならない
無抵抗の我々を殴打してはならない
無抵抗の我々を投獄してはならない
無抵抗の我々を殺害してはならない
我々は権力の外にいて、
権力とはまったく別の法にのっとって生きる自由を常に必ず持つ

我々を威嚇し、殴打し、投獄し、殺害することは「自由を持つもの」への圧倒的な無理解、圧倒的な暴力であり、つまりは他者の破壊である

他者を破壊してはならない
彼らを、そして我々を破壊してはならない

威嚇するな
殴打するな
投獄するな
殺害するな

ミャンマー軍事政権よ
中国政府よ

フリー・アウンサンスーチー
フリー・アウンサンスーチー

フリー・ダライラマ
フリー・ダライラマ

我々もまた彼らである
彼らはまた我々である

話し合いを拒んではならない
なぜなら、話し合うことが唯一、他者と他者をつなぐ道だからだ
他者と他者がつながれなければ、威嚇が始まり、殴打が始まり、投獄が始まり、殺害が始まる

だから対話せよ! 対話せよ!
そして、対話のためにこそ伝え合え!
言論の自由と、報道の自由はこうして、威嚇と殴打と投獄と殺害を防ぐためにある
対話せよと言い、伝え合えと訴えることは、威嚇と殴打と投獄と殺害の目の前に立ちふさがることだ

ミャンマー軍事政権よ
中国政府よ

対話せよ 威嚇するな
対話せよ 殴打するな
対話せよ 投獄するな
対話せよ 殺害するな

対話せよ!

我々もまた彼らである
彼らはまた我々である

[いとうせいこう氏らによるアースデイ『ミャンマー軍事政権に抗議するポエトリーリーディング』より引用]


永田さん感想

永田さんからコメント頂きましたので、公開させてもらいます。各方面から評価頂いている「背景オブジェクト密度の高さ」は、ひとえに永田さんの功績です。ありがとうございました。おつかれさまでした。以下、コメントです。

参加スタッフ&いちCG屋としましては、まず単純に1時間もの大作を完成させられたことに尊敬を覚えますね。(自分だったら絶対投げてしまってますね^^;) 限られたスタッフ、限られたマシンスペック、限られた予算でストレスも多かったと思うのですがホントにお疲れさまでした。

 アリスに参加させていただいたことで、今後CGをやってゆく上で自分に足りない部分や全くない部分がよりはっきり見えたというか・・・。個人で細々とやっているとどうしても視野が狭くなりがちなので、今回こういった機会があり、それらに気付いたことがやはり一番の収穫だったと思います。

 オーディオコメンタリやブログに寄せられてるコメントを見ますと、そうまさんが言っておられた『見る側に見たい部分を自由に見てもらう』的な意図が見事に成功してるのに関心してます。見た人の感想の多様さが作品のゴチャゴチャ感と比例してるというか。(僕個人は関西人だからか、カエル&サカナ、帽子屋&三月ウサギの各コンビのコミカルなやりとりに目が行きがちでした)

 逆に各所に散りばめられたネタが30代より上の人じゃないと分かりにくいものが多かったり、マジメに最後までストーリーを追おうとした人への配慮という部分ではちょっと足りなかったのではとも感じました。(消化不良を起した人に胃薬を差し出す的な)

ご指摘の「ストーリーテリング」に関しては各方面からお叱りをうけてます。もともとストーリーテリングする気はあんまりなくて、訳がわかんないけど観ていて楽しいという感じを狙ったのですが、そこまでの作品のリズムというか力というかが出し切れなかったのは残念でもあり、今後の課題でもあると思ってます。

そうまあきら

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