制作日記ブログ

ピントは必要か?

現実のレンズが写した画像には「ピント」というものがあります。
しかしCGで作る画像には「ピント」はありません。
そこで、擬似的に「ピント」を作り出すことで、現実のレンズが写した画像らしさを装おうとします。

以前は、(私がもともと実写の8mmとかいじってたせいもあり)
この「CGのピントのなさ」をたまらなく気持ちわるく感じ
かつて、CPUがものずごく遅かった頃などは
(CGがピントをシュミレーションするには結構な計算が必要なので)
いちいち、ものをわけてレンダリングして
わざわざPhotoshopでぼかしかけたりして
でも、そのころはCGにピンぼけが珍しかったこともあり
そのことで、評価を得たり、得なかったりもしていました。

さて、時は過ぎ、パソコンの性能も飛躍的に向上し
CGも現実のシュミレーションがだいぶできるようになった昨今
ピントもまた、容易(でもないですが)に計算できるようになりました

が、はたして「ピント」は、必要なのでしょうか?
「ピント」がないということは、CGの長所だったりする可能性はないでしょうか?
(実際、昔、ス○ラタなんちゃらという3Dソフトのチラシに、「画面全体にピントが合う」とかいう
売り文句が書いてあって、「ピントつけられないだけじゃん」と鼻で笑ってた記憶もありますが)

ピントを合わせるということは、画面のここを見ろという指図でもあります
そんな専制的な態度は、どうなんでしょうか?
画面全体を、どこを見ると言うこともなく、ぼんやりと、なんとなく
全体運動として眺めるという態度が、今、個人的には魅力に思えます
そんなとき、「ピント」から自由になることは、なにかこう
わくわくするような可能性を感じられたりする気になったり、ならなかったり

ともかく
黒澤が、膨大な量のライトを使ってやろうとしたパンフォーカスがいとも簡単にできてしまう、
ということを、ちょっと前向きに考えてみたりする、最近です

計算も速いし

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コメント(2)

静止画に関して言えば、被写界深度の深すぎの絵って
魅力を感じる事が少ないのですが、動画ではまた違う
のでしょうかね。

要はバランスの問題なのかなと。

Posted by: ふじた at 2004年11月18日 15:43

芋虫のシーンとかお茶会のシーンとか、映画というよりも演劇(舞台)みたいだな、と思っていたのですが、ピントが無いことも理由のひとつかも知れません。あ、でも演劇の場合は、観客がフォーカスしたところにピントはあってるんですね・・・でも、そんな気がしました。

Posted by: 恭子 at 2004年11月21日 09:56

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